・私と赤毛のアンとの出会い

赤毛のアンを初めて手にとって読んだのは、高校生の頃でした。
その時は、「面白い物語だな」といたって普通の感想しか持たず、私の中では数ある物語の一つでした。

でもそれから大人になって読み返すと、登場人物の気持ちが少しずつ分かるようになってきました。
これが本当の意味での私と「赤毛のアン」の出会いです。

アンのもらわれていった家での、育ての親のしつけ
「なんて厳しいんだろう」と高校の時には思っていました。
でも、自分も親になってみて初めて「これは愛情なんだ」と気づきました。

逆境に負けず、空想力・想像力でどんな困難な問題にも正面から向かっていく。
大人になってから見た彼女の姿は、素直に尊敬出来る、かっこ良い生き方だと感じました。

そんなたくましさにいつも元気をもらいながら、子育てを終えたタイミングで念願のお店をオープン。
諏訪という自然豊かな町で、アンを通じて沢山の方とお知り合いになることができました。

定期的にアンの朗読会を開き、赤毛のアンのファンを集めて改めて物語を味わうこともあります。
名言、珠玉の言葉を集め皆さんと共有することもあります。

もちろんすべてのお客様がアンの大ファンというわけではありません。
ですが一人でも多くの方と、この素晴らしい物語の世界を共有できたらと感じています。